散財プロデューサー(败家总监)のクロスボーダー生活

個人消費とライフスタイルが国境を越える時代に 思うことを述べていきます

新製品の魅力をみつけたのかもしれない(前編)

この2月は、

東京で立ち上げて、僕が代表を務める

環境ベンチャーのオフィスを借りるために

そしてファンドから投資をしてもらうために

首を洗って「人事を尽くし天命を待つ」状態でした。

おかげさまで、どちらもいい感じになりました。

 

一方で、その事業が飛躍するためのドライバーとして

京都のデザインベンチャーの新製品がありまして

それを抱えては、時間の合間を縫ってはあちこちを訪問し

いろんな人たちのいろんな意見を聞いて回っていました。

 

製造工程が複雑で、難産の製品でした。

予定していた春節キャンペーンには間に合わず

納品できる状態ができたのが2月上旬だったのですが

だからこそ売り急ぐことはあえて控えました。

 

最初はとにかく「贈呈」キャンペーンで

使ってみて遠慮ない意見をひたすら聞くフェーズにしました。

 

「くいつき」は悪くない。

この製品を見た女性は、中華系だけでなく、日本人でもロシア人でも

ぱっと顔が明るくなる。面白そうに、楽しそうにいじってくれるのです。

人によっては「これで一万円は安い」とも言ってくれます。

 

改善ポイントも明らかになった。

次のグラフィックス版もまもなく完成する。

大丈夫だ。まだ資金もある。

 

でも、なんか違うのです。

この化粧箱を求めてお店に買いに来る、ネットで問い合わせて来る。

そんな「消費者がわざわざこれを買おうと行動する」シーンが

まだ僕にはつかみきれていない、その焦りがありました。

 

「ユーザー目線になるんだ」

なんどもそれを自分に問うのです。

でも、

「そもそもユーザー目線ってなんだ?」

いつもその問答を重ねていました。

 

実は数時間前に、やっと、その壁を超えた気がしています。

この覚醒は錯覚か?いや、どうも違う気がする。

ああ眠い、でも眠れない。仕事しなきゃ。

 

ということで、錯覚でなければ後編があります。