散財プロデューサー(败家总监)のクロスボーダー生活

個人消費とライフスタイルが国境を越える時代に 思うことを述べていきます

母校MBAでの講義に思ったこと(1)

今日は母校一橋大学で、一橋MBA経営学修士)のコースに留学している学生を相手に講演をしてきました。

 

海外から一橋大学院の全日制のMBAに在学する留学生には、一旦母国で就職して3~4年の勤務を経たのちに留学する「第二新卒中途採用)」該当者が多く、就活において日本人学生や新卒扱いの留学生のようには大学からも十分なサポートを得られず、戸惑うことがあるそうです。

 

現在日本は労働力不足で、一橋MBAを終了した外国人高度人材はどの会社も求める「金の卵」のはず。しかし、本来「売り手市場」であるはずの留学生が、思うような就活ができてないとすると、それはよくない。原因を突き止め、改善しなければなりません。

 

実は私の設立したベンチャーでは、まさにそのケースに該当する一橋MBAの留学生を2名採用しました(たぶんそれもあって声をかけてもらえたのだと思います)。彼女たちが優秀でよく働いてくれるおかげで私はとても助かっていますが、同時に母校のMBAについては、なんなくも「もやもやっ」とした危機感を感じていました。

 

私はこれまで消費財マーケティング、商品・事業の開発と特にクロスボーダー消費市場を扱ってきましたので、講義のなかでは日本の中途採用市場、日本の留学生をめぐる環境などとともに、そういう私の専門分野にも触れまして、あとは留学生のみなさんと意見交換をしようと思って、国立駅に久しぶりに行きまして、新緑の美しい母校のキャンパスを訪問してきました。

 

面白かった。留学生諸君もみないい子たちだった。講演内容もけっこうウケがよかったと思います。気持ちよく講演できました。

 

でもね、でもね。。。危機感はさらに大きく濃くなったのだよ。

 

今日はこれから週末まで台湾に出張なので、その間にでもその危機感を棚卸してみたいと思います。